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コロナ禍が 『A New Style War』 なのか

「戦時中」という言葉

コロナ禍の現在、「戦時中」という言葉を聞くようになった。 ウイルスと戦っているという意味での戦争は今も繰り広げられており、その意味での「戦時中」だが、過去に起こった出来事が再来するという意味での「戦時中」も見聞きする。どんなものがあったかを探してみた。

戦時中?1: 「20時以降、ネオンを消灯」が令和の灯火管制
これは本当に戦時中そのまんまではないかと感じた。 あと、それに何の意味があるのか聞いてみたい。

戦時中?2: 学徒動員……とはちょっと違うみたい

大学院生についてはそれに近いが、免許を持っている人に限っているようだ。 ということは、人的資源において医療崩壊が今そこにある危機ではないということが分かる。良かった。 ただ、最終的に負担が回ってくるのは医療従事者であるため、私ができることといえば、手を煩わせることのないようにするという一点であるように思う。

3から5は以下の記事から。 戦時中?3:

人の命と健康を優先順位の第一位に置いていないこと

GoTo (「不要不急の外出は控えて」ということは、人流抑制は重要なのでは?あと、会食は高リスクなのでは?)、オリンピックの開催が前提、なるほど。

戦時中?4:

『問題の先送り』もよく指摘される昭和の日本軍の問題点のひとつ。だらだらと続ければ人的損害が増えるとわかっていても、中止すると言い出せない。

これ、オリンピック問題もそんな感じがする。判断が後に後に延ばされる感じ。 効果の薄い補償なき緊急事態宣言をだらだらと続けて、他の手を打ったり改善したりはしない。 家から出ない (出なくてもいい) ようにして、金銭的に不安なく自粛できるようになったら解決なのではという。

戦時中?5:

状況悪化の責任を一人ひとりの国民に押し付ける指導部の無責任さ

(中略)

実際には、国の指導部が国民に強いた「焼夷弾が家に落ちてきたらバケツの水で消せ」という「努力」は、完全に間違っていた(焼夷弾は水では消せず、消そうとする人間の命を危険にさらす)のですが、バケツの水で消せという「努力を国民に課す」ことで、指導部の無能や判断ミスという問題から国民の関心が逸らされ、無能な指導部がいつまでも決定権を握り続けることになりました。

あくまでも要請、補償なき自粛要請。なるほど。 結局、従わない我々の責任になってると。補償もないのに。
数字に基づかずに期間だけで決める緊急事態宣言と、その解除の連発によって「国民が慣れてしまった」みたいに言われるのとか。

相互監視と自粛警察なども、分断を煽って仲間割れを起こし、指導部の批判を避けるのが狙いなのかと勘ぐってしまう。

そう言われると、戦っていることだけでなく、戦時中と似た悪い意味での現象が多いことが分かる。

A New Style War

いつものように浜田省吾を聴いていた。

「貧困は差別へと 怒りは暴力へと」

下記の記事も目に入った。こういうえらい人も「戦争」「戦時」という表現を用いている。

私たちが今すぐ行動を起こさなければ、富裕国が国民の大部分にワクチンを接種し経済を開放する一方で、最貧国ではウイルスが流行し変異を起こして深い苦難をもたらし続けるという状況に直面する

こういうのを見ると、ワクチン格差とそれによる差別、「貧困は差別へ」繋がってしまうのが現実に起こりそうな気もしてくる。 コロナ禍が去った後、『あのときの恨み』から、「怒りは暴力へ」繋がると……。あくまでも個人的な予想だが。何度同じことを繰り返すのかよく分からないが、人類の歴史とはそういうものなのだろうか。

日本国内の話をすると、コロナワクチン接種にかかる自己負担はゼロである。ワクチン接種において、経済的な格差は問題にならない。本当にありがとう……。

まとめ

ウイルスと戦っているという意味での戦争は今も繰り広げられているが、日本以上は悪い意味で「戦時中」という単語が使われがちなことが分かった。 対して、諸外国は戦時中の緊急措置を用いているという意味で本当に「戦時中」なんだなと。 平時のときと同じ言い方になるが、日本は平和と言えるかもしれないし、緊張感がないとも言えるかもしれない。ただ、そもそも現行の憲法と法体制では強力な私権制限が不可能なのも事実である。

コロナ禍の後、「現行の憲法、法体制でも問題なかった」「憲法改正すべき」という議論を呼ぶんだろうなぁ。

圧倒的多数もダメという人がいるし、半々で国民の分断もダメというのもよく聞く。 そうなると、どういうのなら良いのかっていうのも考えてみたい。 半々で分断については、2020年のアメリカ大統領選挙 (最終結果ではなく、途中まで) とか大阪都構想の住民投票において、単純に『綺麗に分かれてる……凄い……』となった記憶がある。図らずもあんな綺麗に分かれるのかと。